第18回 タイプ 0〜100

060617_1503~0001

人間って、非常に自分をもカテゴライズする、またはされるのが好きな生き物だと感じます。

自分の所属するところをはっきりさせたい習性があるようです。それは、巷に溢れるそれこそたくさんの事象をみれば明らかなこと。 学歴、派閥、ファッション、血液型、星座から始まり、六星占術などの占いのたぐいにいたるまで「アイデンティティ」を証明するのに確かに何かしらの定義付けをしなければ分けられないわけで、それはそれで大きな影響をもつと思います。

 いいワルイの問題でないし、むしろ自分の生きるモチベーションが上がるのであれば、それはとても意味のあることだと思います。
こだわりをもって人とは違う色を出したいと常々思っていたとしても、それはそれで「個性的な人」という範疇にくくられるわけであり(笑)。

そんなことを考えながら、先日私がある意味「先生」と思っているある方からお聞きした話しの中で、またひとつカテゴライズの新しい考え方をお聞きしました。

 どんな考え方か。それは人間には0~1、1~10、10~100という3つのタイプに分けられるという考え方でした。

 0~1はまさしく「パイオニア」。今までの既成概念など気にせず、自分の絶対的価値に基づいて何もないところから新しいモノをクリエイトするタイプの人。何かを創造する中で生じる影響など気にせず、己の信念に基づいて何かを切り開くタイプ。突破型。

 1~10、コレが面白いなと思ったのですが、この人たちは何かを自分でクリエイトもするけれど、どちらかといえば0~1の人の一種信念に近い「~イズム」を受け継ぎ、それを広くに知らしめることに最も力を発揮できるタイプ。しかし0~1の人に比べ、常識的な概念との葛藤もありながら、迷いつつ生きていくタイプ。

 10~100、この人たちは1~10の人たちが創り上げたものを、さらに世の中でビジネスとして、またはもっと広い意味でのベーシックな形に創り上げるタイプ。または1~10の人たちが創ったものを融合させ、新たな価値を創りだすことが得意。

 私の解釈なので本来その方がいわんとされたこととはギャップがあるかもしれませんが、まあ大体はこんな感じだと思います。(先生違いますか?)

 そこで自分に置き換えてみたわけです。皆さんご存知の通り、「自分の居場所探し癖」が無意識に反応しました。
 私は昔から自分は0~1に憧れがあった。何もないところから産み出すものへの憧れ、先駆者としての誇り。それにアタックする信念。また、それに伴う様々な問題も含めて。ただなかなかそのスタンスで自己実現できず、悔しさを感じたこともあった。

でも、この話を聞いて、あ~私は1~10のタイプだな、と妙に納得している自分がいるのに気付きました。
私は今までの人生を振り返って、何かを創造するタイプでは恐らくないようだ。しかし、0~1の人が考えることを形にし、それを咀嚼しポピュラーなものへと進化させるところでは力を発揮できるかな、と。おそらく今までそこそこ生きてきて、自分の「分」がある程度分かってきたことなのかもしれません。

 話の中で、現代社会は10~100の人の比重が重くなりすぎ、0~10人の存在がどうしても軽視、というか少数派になり、またそれを育てる素地がないと。
巷で大きな話題を呼んでいる、錬金術師の人たちはまさしく10~100のタイプであるという認識の中、それを否定するのではなく、バランスよく3つのタイプがそれぞれ力を発揮できるような仕組みがもっとあってしかるべきかな、ということを先生は仰っていました。また、自分の居場所をしっかりと認識することで無理をせず力まずに力を発揮できることこそがダイジだと。

 むむむ、なるほど。確かにそうかも知れない。何かを創造することはそれだけの責任も伴うものだ、、しかもそれを広めるたり、仕組みをつくったりということも本当にダイジだ、、とか。
 ・・・・・というこの考え方自体が1~10の考え方なのかな。(笑)

 なんだか脈絡のない方向へ進んでしまいそうですが、要は自分の立ち位置を自分で固め、そこでできることを楽しみつつ、精一杯やるしかないのだな、ということかなあ。また、これは私の全く勝手な思いですけど、0~1になりたい、または10~100になりたい、でもなれないかも、とか悩む人がいるのであれば、勘違いしながらも自分を信じて突っ込むことは決して無駄にはならないと思うしやってもいいと思います。それはそれで何かが見えると思うしね。。。

皆さんはどのタイプですか?

 書いた原稿を読み直し、返す返すも人間は「自分の居場所探し」が好きな生き物だと思うのでありました。

(N先生、非常に面白いお話を有難うございました。)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です